九州大学

近年、新しい潤滑剤として高分子や超分子系材料などのソフトマターの利用が進んでいます。最近の研究で、ソフトマターの界面は膜厚方向に密度の分布があることが明らかになりつつあります。これは液体界面から深さ方向にソフトマターのダイナミクスに分布があること、また、これがソフトマター界面における潤滑挙動と密接に関係していることを示唆しています。
九州大学の研究グループでは、中性子反射率法を用いてソフトマターの膜厚方向の密度分布を評価すると共に、超低速ミュオン測定を用いてダイナミクスの深さプロファイルを計測し、それらを関連づけることによってソフトマターの界面潤滑挙動の理論的考察、およびシミュレーション解析を行っていきます。そして、最終的にはこれらの結果を比較・検討することで、新規な超潤滑界面の設計指針を提案すること目標に研究を推進していきます。

メンバー

Keizo Tanaka

田中 敬二

大学院工学研究院 応用化学部門 教授
専門:高分子化学
役割:研究の総括
Takahara

高原 淳

先導物質化学研究所 教授
専門:高分子化学
役割:モデル摩擦界面の構築・中性子反射率測定
Tetsuo Yamaguchi

山口 哲生

大学院工学研究院 機械工学部門 准教授
専門:ソフトマター物理
役割:シミュレーションと理論
Daisuke Kawaguchi

川口 大輔

分子システムデバイス国際リーダー教育センター 准教授
専門:高分子化学
役割:超低速ミュオン測定

研究室ホームページ

九州大学大学院 工学研究院応用化学部門(機能) 田中研究室
九州大学 先導物質化学研究所 高原研究室
九州大学大学院 工学研究院機械工学部門 設計工学研究室